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アウディA8 60TFSI quattro:ジェントル。強烈な加速、でも静か。4.0ℓV8ターボ+48Vマイルドハイブリッドシステムの完成度を試す A8試乗記②
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いつもの悪いクセで、さっそくボンネットフードを開けてみる。8つのシリンダーが向かい合って並んでいる様子をデザインした化粧カバーが、エンジンコンパートメントを広く占拠している。A8のオーナーになった人で、どれだけの人がボンネットを開けるか想像もつかないが、見られることを意識した仕立てにはなっている。

 化粧カバーを外すと遮熱板が現れる。手前に見えるのは、現在はボルグワーナーの傘下に入っているKKK製のコンプレッサーだ。つまり、ホットV。Vバンクの内側が排気で外側が吸気である。コンプレッサーに向かう2本の樹脂製パイプは上流で1本に合流し、車両右側にカーブしてエアフィルターにつながっている。

「フタ開きっぱなしなの」と早合点してしまったが、エアフィルターの開口部はボンネット裏側に取り付けられたダクトとつながる仕組み。新気はフロントバンパー右上部から取り入れる構造だ。エンジンコンパートメントを覗き込むと、左右一対の空冷インタークーラーが確認できた。

 一方で、ベルトでクランクシャフト軸とつながっているはずのBASベルト・オルタネーター・スターター。ISGとも呼ぶは確認できなかった。減速時は、22kmh以下になるとアイドルストップ&スタート機能が作動してエンジンは停止。BASは最大12kWの発電機としてエネルギー回生を行なう。また、55〜160kmhの範囲で走行中にアクセルペダルをオフにすると、エンジンを停止してコースティングに移行する惰性で走る。

 ホットVに鎮座する2基のターボチャージャーを目の当たりにすると、どれだけハイパワーなエンジンなんだと反射的に想像してしまうが、ハイパワーなのは事実で、A8が搭載する4.0ℓ・V8直噴ターボエンジンの最高出力最大トルクは338kW460ps660Nmである。だが、運転してみると、ホットVのターボチャージャーが視覚的に訴えかけてくるほどの獰猛さは感じない。よく手なずけられた猛獣をエンジンコンパートメントの中に飼っている感じだ。うなり声すら聞こえない。