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【VW パサート オールトラック 試乗】プレーンで実用的なオールラウンダー…島崎七生人
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カタログの表紙と同じオリックスホワイトマザーオブパールエフェクト(有償オプション)の試乗車は、プレーンでアンダーステートメントな雰囲気が好ましく思えた。まさしくVWらしいクルマだ。
「ヴァリアント」ともかなり顔つきが違うのは、写真でもおわかりだろう。グリル部は最上段のフチの1本+横3本の“桟”のみメッキとし(ヴァリアントは縦にもメッキが走り、それがバンパーないの通風口のパターンまで連動している)、専用デザインのバンパー側の加飾はマットシルバー仕上げ。その下のスキッドプレートも力強いデザインだが薄くサラリと見せゴツ過ぎない。初代『ゴルフ』(同世代の『パサート』もそうだった)が黒いグリルにポツンとVWサインを置いていたように、シンプルであるほどVWらしいが、「オールトラック」だからと飾り立てすぎないところがいい。
とはいえ標準のヴァリアントより30mm余裕のある160mmの最低地上高、ホイールアーチ部の樹脂のエクステンションなど、オールトラックらしい要素は見逃せない。ホイールサイズは18インチで、245/45 R18 サイズのコンチネンタル・スポーツコンタクト5が組み合わせられており、クロスオーバー車であることを主張する。
さらに今回は2リットルターボディーゼルのTDI(190ps/40.8kgm)を搭載、4WDの駆動システムには専用の“オフロードモード”が設定され、アクセルレスポンスが切り替えられたり、ヒルディセントアシストを効かすなど、文字どおりオールラウンドな走りに対応させている。
実際の走りは落ち着いた大人の味わい……といったところ。車高でヴァリアント+30mmの愛ポイントは街中でも周囲の状況をより見やすくしてくれ、狭い場所での取り回しも苦労しない。オンロードはヴァリアントと同等のスムースで快適な走りを提供してくれ、山道でもストレスなしのハンドリングを披露してくれる。ラフロード走行も、足をキチンとストロークさせ、ロードホールディングもしっかり確保しながら安定したもので、路面の凹凸を乗り越える際もボディが音を上げることはなく、高い剛性感も実感できた。
一方でエンジンは、音・振も抑えられ快適性を損なわない。動力性能はゆったりと走らせる際には息の長い加速が味わえる“ノーマル”でよく、ドライバー1名で、少しメリハリのある加減速を楽しみたいなら“スポーツ”モードの切れ味のよさが気持ちよい。
後席の広く快適な居住空間も変わらぬ魅力。639