【新型VWパサート・オールトラック試乗】パサートでベストチョイスといえるトータル性能
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パサート・ヴァリアントをクロスオーバー4WDに仕立てた新型パサート・オールトラックに試乗する機会がありました。現在のフォルクスワーゲンは、ゴルフ・ヴァリアントをベースとしたゴルフ・オールトラックがあり、ワゴンとSUVのいいとこ取りをしたオールトラックで、多少ニッチではあってもしっかりニーズを取りに行こうという意図が感じられます。 カタログ上は「DFC」型と表記されている2.0L直列4気筒DOHCディーゼルターボは、「EA288」型とも呼ばれる最新ディーゼルで、低圧、高圧のEGR(排気再循環)、排気上流側に酸化触媒、DPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)、SCR(尿素還元触媒)、下流側にも酸化コーティングされた触媒が追加されるなど、排ガス浄化に念を押したエンジン。 パサート・オールトラックに搭載されるのは、ほかのパサートTDIモデルと同じく190ps/400Nm版の「DFC」型で、190ps/3500-4000rpm、400Nm/1900-3300rpmというアウトプットを得ています。 ティグアンTDIやゴルフ・トゥーランTDIに積まれる150ps/340Nmと比べると、中・低速域から高速域のあらゆる領域で非常に力強く、ディーゼルエンジンに期待されるトルク感はもちろん、高速道路の流れに乗って走る分には、パワーフィールも存分に感じられます。 乗り心地もヴァリアントよりもストローク感があり、パサート・シリーズで最も好印象を受けました。セダン、ヴァリアントともに、基本的には、グレード(タイヤサイズ)を問わず、微細な揺れを吸収しきれていないのが気になっていました。新型パサート・オールトラックは、多少こうした傾向はあるものの、ボディの揺れが抑えられていて、足の動きもいくらかゆったりしているように感じられます。サスペンション形式こそ同じであるものの、専用セッティングが施されているはず。 さらに、フォルクスワーゲンに期待する直進安定性の高さも美点で、一般的なSUVよりも背が低い分、高速道路の強風下でも安心して走行できます。509万9000円〜という価格設定もあってパサート・ヴァリアントシリーズではそれほど数は出ないかもしれません。それでも、プラグインハイブリッドのGTEを含めて走りの面ではベスト・バランスといえる仕上がりになっています。 (文/写真 塚田勝弘)
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