【マツダ CX-5ディーゼル 試乗】トルク、燃費、静粛性が好印象…青山尚暉

マツダの新技術、スカイアクティブをフル搭載した初のモデルがマツダ『CX-5』。躍動感あるはずのスタイリングはボディカラーによって見え方が異なり、ダークカラーだとかなり地味。またインテリアはけっこうさっぱり無難。個人的にはワクワクできるデザイン性、個性はないように感じた(日産『ジューク』やランドローバー『レンジローバー・イヴォーク』と比べての話だが)。試乗した、アイドリングストップを備える、2.2リットル・クリーンディーゼル+6ATモデル(4WD)の走りはV8並みの大トルクをもつ。どこから踏んでもサラリと出すエンジンの素晴らしいフレキシビリティ(パワーの伸びにメリハリはないが)、その恩恵による走りやすさ、そして4000回転まで回してもエンジンノイズが気にならない巡行時、加速時の静粛性の高さが際立つ。ディーゼルっぽいノイズが目立つのは、車外と出足の一瞬。速度が乗ればガソリン車と区別がつかないほどだ(ガソリン車のほうがうるさい場面もある)。もっとも、山道で飛ばすとノーズの重さが気になる場面も。この点ではあとで乗った、鼻先中心に大人1人分以上軽量なガソリン車のほうがいい。ステアリングフィールはリニアかつ滑らかで、パーキングスピードでは軽く扱いやすく、速度が高まるほどにズシリと重くなりダイレクト感、安心感が増す好ましい設定だ。ただ、ブレーキタッチはダイレクト感不足に感じられた。乗り心地に関しては、「Lパッケージ」の19インチタイヤだとけっこう硬め。路面の細かい凸凹を忠実に拾いがち。快適になるのは高速域だ。一般的にはより滑らかで重厚な乗り心地になる標準の17インチを薦めたい。後席の居心地は平凡。頭上、膝回りスペースはクラス平均値。ショルダーラインが高く、やや沈み込んだ落ち着き感ある居住感覚となる。荷室はトノカバーがバックドアと一体になったカラクリ仕様。後席を倒すと奥行きは890mmから1890mmと拡大。身長170cm以下の人なら車中泊も可能である。高速道路中心におよそ350km走った実燃費は16km/リットル前後。さすがフルスカイアクティブである。もちろん燃料は軽油。以前よりガソリンとの価格差は縮まったが(10~15%程度安いイメージか)、それでも経済的であることに変わりはない。ペットフレンドリー度は高くない。自身で飛び乗るような犬の場合、荷室開口高が740mmと高く、開口部に段差が50mmほどあり、リヤドアから乗せようとしても後席座面高が高めだからだ。■5つ星評価パッケージング:★★★インテリア/居住性:★★パワーソース:★★★★フットワーク:★★★★オススメ度:★★★ペットフレンドリー度:★青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフジャーナリスト自動車雑誌編集者を経て、フリーのモ