【スバル フォレスター 試乗】“次の一手”が期待される1台…島崎七生人

試乗車は最新の改良型がベースの特別仕様車「S-Limited」。外観の特別装備は18インチアルミホイール、標準車より大胆なデザインのフロントバンパーなどが目を惹く。ルーフのシャークフィンアンテナも最新型の証だ。内装では金属調、ピアノブラック調の加飾パネルが目新しい。とはいえ、初代以来の“ルーミー”な室内空間は相変わらず心地いい。アイポイントがやや高く、相対的にベルトラインが全方位にわたって低いので見晴らしがよく、Aピラーを始め各ピラーの“立ち位置”がオーソドックスだから、ドライバーに無理なく車両感覚をつかませてくれる。『フォレスター』ならではのこの真面目なパッケージングは続けてほしいものだ。搭載エンジンは自然吸気の2リットル水平対向で、これにCVTの組み合わせ。ターボに較べ比較的息の長い加速を味わわせてくれ、今となっては排気量も十分だから、常に余裕をもった走りを生み出す。もちろんAWDの採用で、安定感のある走りっぷりも変わらない。が、同種後発ライバル車が多く登場、スバル内でも他モデルが改良、進化が進むなか、横並びでとらえると“足”の設定に世代を感じるのも事実。当然、手当てはされるのだろうが、現状では、日常領域でのしなやかさ、快適性のレベルをさらに引き上げてほしい……そう思った。次の一手が期待される1台だ。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★オススメ度:★★★★島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっ